高値掴みを避けリスクを低く抑える
個人投資家が、仕手株・短期急騰株で大損をしてしまう原因の一つには、「高値掴み」があります。
欲の皮を突っ張らせて、高値で買ってしまう・・・。後に待っているのは急落のみです。
賑やかな祭りバヤシに誘われて出かけて行ったものの、到着したときにはすっかり祭りも終わり静寂とした空気の漂う淋しげなお祭り会場にたった一人取り残されているようなものです。

その証拠に、東都水産天井付近のチャートをご覧下さい。
天井付近でローソク足が描かれています。
これは、株の売買が成立している事を意味します。
天井付近で誰かが売ろうとしている株を、後から参戦した誰かが買っていることに他なりません。
仕手筋の基本的な手口であげましたが、まんまと、仕手筋の手口に引っかかったと言えます。
そこで、「高値掴みをしない」というルールを設定することが必要になります。
急騰を見せ始めた、その瞬間に飛び乗ることがリスクを低減する絶対条件です。
冒頭にあげたチャートの例では、ロンシール工業の4/3。東都水産の9/12。木村化工機の3/16。
このポイントこそ、リスクを低く抑え利益を大きく取るための絶好のタイミングです。
思惑違いの時
せっかく勇気を持って買い出動したのだから「いづれあがるはずだ」と考えてしまいがちなのが負け組みの個人投資家の心理です。
期待感や不安などから、銘柄に感情を乗せてしまっては、まともな判断などできるはずはありません。
多くの場合、市場に出回る情報を自分に都合の良いように勝手に解釈したり、不安感から過剰に反応したりして売り買いのタイミングを逃してしまいます。
「高値掴みをしない」というルール設定に基づき、動き始めたその瞬間に飛び乗ったものの、急騰を見せる事も無くそのままだったり、運悪く価格を下げたりする事も十分あり得ます。
そのようなことも当然考慮し、「思惑違いは早めの損切り」というルールが必要になります。
思惑通りに急騰したら
思惑通りに急騰を始めたとします。
今度は、「いつ急落するかどうか不安で仕方ない」または、「はやく利益を確定したい」という心理状態に陥るのが普通の個人投資家です。
そんなときに犯しやすいミス。それは、早すぎる利確です。
株式投資で利益を出す基本は、なにを置いても「損小利大」です。
早すぎる利確は、せっかくタイミングよく急騰に乗ったとしても利益を少なくしてしまうのですから、非常にもったいない行為です。
さらには、急騰すれば、急騰したで、市場には噂や情報が飛び交い始めます。
「もう天井付近だ」、「いや、まだまだ。目標株価は、○○円だ」などと・・・
どの情報が正しいのかどうか見極める事は困難です。
それぞれの立場に応じて都合の良い意見を述べるのが人の心理です。
まだ株を保有している人は、株価を吊り上げ高値をとりたいと考えるはずですから、
「まだまだこれから。。。目標株価は○○円」などと発言します。
一方、すでに株を手放してしまった人は、自分が早めの利確をした事を後悔したくありません。
そこで、「もう限界だ、明日はストップ安になるぞ」などと、売り煽るわけです。
株価の動きなど誰もわかるはずもないのに、根拠も無く自分の感情のまま意見を述べあっているのが某巨大掲示板の情報です。
このような市場に出回る情報に振り回されてしまうのが、個人投資家です。
心理的に弱く、情報や噂に左右されてしまうのであれば、「情報や噂に左右されない環境で売買する」というルールが必要です。
短期急騰に適した銘柄は?
株式市場にたくさんある銘柄のうち、怪しげな動きをしている銘柄全てに買い出動しても意味がありません。
資金と時間の無駄です。
仕手株・短期急騰株の性質上、狙われやすい銘柄があります。
仮に時価総額の大きいトヨタ株の急騰を狙おうとしても、あまりにも膨大な資金が必要になってくるためどんなに巨額の資金を投入しても、株価を吊り上げる事など不可能です。
また、日頃出来高の少ない銘柄の場合では、少し買い集めるだけで急騰してしまいますし、首尾よく買い集めることができたとしても、出来高が少ないため狙い通り売りぬける事は困難です。
つまり、短期急騰させるのに適した銘柄というものが存在します。
その適した銘柄さえ知ってしまえば、無駄に時間をかけて儲かりそうな銘柄を物色する必要がなくなります。
ここに一部あげたように、個人投資家の心理的弱点や、仕手株・短期急騰株の特質、過去のチャートの動きや市場動向などを考えルール付けを行いました。
想像してみてください。
短期急騰銘柄を狙う売買ルールを知ってしまったあなたは、毎日チャートを分析する必要がなくなります。
毎月投資雑誌を買ってきて、どの銘柄が儲かりそうかを血眼になって探し出す必要もなくなります。
一日に10分程度、売買ルールに基づいた銘柄をチェックするだけで良いのです。
しかも、この売買ルールでは、日中、場を監視する必要もありません。
仕事を持っているサラリーマンの方でも、子育てに忙しい主婦の方でも、利益を上げていただけるように考慮してあります。
あなたはこれで、日中株価の動きを気にする必要などなくなります。
むしろ、場が開いているときには、株価の動きなど気にしないほうが好結果を生み出します。
仕事をお持ちの方は、仕事に集中していただけますし、お子様がいらっしゃる方は、お子様と共有できる時間をしっかりとってあげることができるのです。
これこそが、もっとも健全な資産運用だと思いませんか?
日々トレードにのめり込めばのめり込むほど、悪循環にはまってしまい、資産を増やすどころか大きな穴を開けてしまう。その穴を埋めようと必死にもがき苦しんでも良い結果を生み出せない。
これでは何のための資産運用なのか、何のために生きているのかわからなくなってしまいます。